<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:blogChannel="http://backend.userland.com/blogChannelModule" >
  <channel>
  <title>魎哮偲人景</title>
  <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/</link>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="self" type="application/rss+xml" href="http://zinkei.blog.shinobi.jp/RSS/" />
  <description>創作小説、魎哮偲人景の本棚です。
見方がわからない方は、
カテゴリから、「はじめに」をお選びください。</description>
  <lastBuildDate>Wed, 09 Dec 2009 07:01:25 GMT</lastBuildDate>
  <language>ja</language>
  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" />

    <item>
    <title>臨国</title>
    <description>
    <![CDATA[<font color=c7323a size=3>臨国（リンゴク）</font><br />
人口：約四億人<br />
<br />
恐らく、瞰国の次に歴史の古い国と言えるだろう。<br />
店や建物は、どれも華やかで、見ている者を魅了する。<br />
臨国は、王、大巫女、両者が治める国。<br />
奇妙な事に、両者の寿命は四千年と定められている。<br />
現在は、瞰国との関係も非常に穏やかだが、かつては大規模な戦が起こった事も。<br />
今の関係から考えると、全く想像の出来ぬ事であるが、黒哮の記憶からは、消えようのない、大きな戦であった。<br />
また、この国は山が多く、生息する召喚獣が豊富である。<br />
朱雀は主にこの国で生息しているため、臨国の守り神とも呼ばれている。<br />
勿論、王や大巫女が持つ召喚獣も、朱雀。<br />
<br />
<br />
<font color=c7323a size=3>臨国　人物紹介</font><br />
<br />
<br />
臨妾（リンショウ）<br />
誕生日：秘密　性別：女　3800歳くらい<br />
身長：170cm　体重：50kg<br />
「妾達、出会って、良かったのう！」<br />
<br />
臨国の大巫女で、かれこれ四千年近く生きている。<br />
性格は、かなり明るく、非常に大らか。<br />
少々豪快な部分があるが、それは四千年近く生きている証である"凄み"であろう。<br />
瞰国の珠偲とは、大が付くほどの親友。<br />
女二人で話す姿は、何処にでも居る親友同士である。<br />
また、朱国に一方的な興味を持っていて、城の庭園を朱国風にするほど。<br />
一人称は、「妾（わらわ）」。<br />
<br />
<br />
硬巻（コウマ）<br />
誕生日：秘密　性別：男　3800歳くらい<br />
身長：189cm　体重：80kg<br />
「だが臨妾。生涯心から愛したのは、そなただけだ…。」<br />
<br />
臨国の王だが、無能なため一切政などに協力しないのが欠点。<br />
普段は自分の思うがままに生き、臨妾に見向きもしない。<br />
最近は妾を作り、妾宅で一日の大半を過ごしている。<br />
その所為か、未だ臨妾との間に子が生まれていない。<br />
瞰国の人間にも不評で、描命が苛立ちを覚えるほど。<br />
だが、そんな硬巻にもやがて、変わる日がやってくる。<br />
それは、この世に二人と居ない、愛する女の言葉によって…。<br />
<br />
<br />
眞芭（マハ）<br />
誕生日：6月12日　性別：男　43歳<br />
身長：183cm　体重：67kg<br />
<br />
臨妾を補佐する軍師。<br />
真面目ながらも大らかな性格で、臨妾に信頼されている。<br />
見た目から堅物と思われがちだが、実際は優しい心を持った人物だ。<br />
無能な王の変わりに、臨妾を大きく支える。<br />
密かに瞰国に憧れを抱く。<br />
<br />
<br />
蓮万（レンマ）<br />
誕生日：4月1日　性別：男　10歳～<br />
身長：150cm　体重：40kg<br />
<br />
臨国で独楽遊びをしていた少年。<br />
軍師になる事に憧れており、後にその夢を叶える。<br />
鳴愁とは、国を越えた、よき友人になりつつある。]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E8%87%A8%E5%9B%BD</link>
    <pubDate>Wed, 09 Dec 2009 07:01:25 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/127</guid>
  </item>
    <item>
    <title>朱国</title>
    <description>
    <![CDATA[<font color=f1879d size=3>朱国（シュコク）</font><br />
人口：約一億人<br />
<br />
九つの国の中心に存在する、小さな国。<br />
人口も一億人程度だが、他国からは、最も美しき国と言われている。<br />
また、朱国にしか咲かない花、儚花（ハカ）や、水凛草（スイリンソウ）なども見ることが出来る。<br />
儚花の名前の由来は、花の咲いている期間が短いことから。<br />
水凛草は、凛とした美しい水色の花のため、そう呼ばれている。<br />
朱国は先祖代々、大巫女（女王）がおさめる国として有名であるが、その寿命が短いことでも有名である。<br />
大巫女の寿命は、平均二十歳と言われており、長命だった大巫女の例がない。<br />
人民は皆、「儚花のように儚い命」と、苦し紛れに口にする。<br />
また、この国の大巫女は、王との間に男児を出産することを禁じられており、もしも出産した場合、大巫女は処刑されてしまう。<br />
なお、王と男児は罰せられることはないが、男児は養子として、国内の人間によって引き取られる。<br />
王はその後、代わりの巫女を選び、女児を産ませる。<br />
女児を産んだ巫女が、大巫女になることはない。<br />
大巫女は死亡した後、女神になり、天界へ旅立つといわれており、少なからずとも、民に希望を与えている。<br />
天界に導くのは、導天女、林天。<br />
<br />
<br />
<font color=f1879d size=3>儀式</font><br />
<br />
大巫女は定期的に、離れにある本堂と、城の裏にある滝で儀式を行う。<br />
例によっては、毎日儀式を行う大巫女も居る。<br />
本堂では、巫女装束を纏、神楽舞を行う。<br />
滝では、白装束のみを纏、滝にうたれる儀式が行われている。<br />
国の安全と平和を願う儀式と言われ、何代も前の大巫女から受け継がれている。<br />
中にはこの儀式を拒否する大巫女も居るが、しきたりなのだから避けようがない。<br />
民を思う気持ちが、大巫女の力を発揮する。<br />
また、朱国には雨季がないため、雨が降ることが少ない。<br />
そのため、水不足などが原因で、農作物が育たないという被害が各地で多発している。<br />
貴重な雨が降ったときは、大巫女ではなく、巫女達が外で舞を見せることになっており、朱国の名物ともされている。<br />
<br />
<br />
<font color=f1879d size=3>朱国登場人物</font><br />
<br />
<br />
朱霜（シュソウ）<br />
誕生日：12月12日　性別：女　年齢：20歳（享年）<br />
身長：162cm　体重：39kg<br />
「生きているだけで、価値と云うものがございます。」<br />
<br />
朱国の大巫女。<br />
魎哮偲人景では、幼少時代の朱霜を見ることが出来る。<br />
鳴愁の目は、彼女の悲惨な未来を、映してしまった。<br />
本来ならば、朱聖の母親となる人物であったが、男児を出産し、処刑される。<br />
飛馬と儚花を、心から愛する、慈愛に満ちた大巫女だった。<br />
<br />
<br />
朱聖（シュセイ）<br />
誕生日:9月9日　性別:女　年齢:18歳～<br />
身長:160cm　体重:40kg<br />
「私、かたつむり、見たいんです！朱国には生息していないので…まだ見たことがなくて…。」<br />
<br />
朱国の大巫女。<br />
大巫女のしきたりに忠実で、常に過保護な状態で生きてきたため、何処か自由を恐れている節がある。<br />
初めての瞰国に、初々しい姿を見せながらも、慈悲深い彼女の姿に、皆が心惹かれる。<br />
文獅に子ども扱いをされてしまうが、それでも彼のことが気になってしまい、女官もほとんど近づくことのない、兵集落に足を運んだり、兵達の食べる、質の悪い食べ物を食べたがったりと、今まで隠れていた好奇心を発揮する。<br />
また、朱国に生息しない蝸牛に興味があり、瞰国の雨の日、蝸牛を探す一面も。<br />
<br />
<br />
朱来（シュライ）<br />
誕生日:5月5日　性別:女　年齢:22歳（享年）<br />
身長:160cm　体重:40kg<br />
「死を迎えてからこそ、真の大巫女となるのです。」<br />
<br />
朱国の大巫女で、朱聖の実子。<br />
淡い青色の長髪が印象的で、母親の優しさと、父親の武人としての強さを、強く受け継いでいた。<br />
又、大巫女としては珍しく、二人の娘を産んでおり、朱国の大巫女と、瞰国の王との間から生まれた故、長命なのではないか？と囁かれていた。<br />
彼女は戦場で散ったが、その散り様は勇ましく、そして美しかったと云う。<br />
<br />
<br />
朱魅明（シュミメイ）<br />
誕生日:6月6日　性別:女　年齢:17歳（享年）<br />
身長:157cm　体重:39kg<br />
「大好きだったよ…。瑠璃くん…。」<br />
<br />
朱国の次期大巫女になる筈だった、朱来の長女。<br />
次期王とされる、志久公ではなく、その弟、瑠璃を愛した。<br />
性格は温和で、慈悲深く、争いごとを嫌っている。<br />
死螺弥の無情な噂により、神に捧げられる生贄となり、死去。<br />
美しい桃色の髪をしており、朱酒から産まれた朱李は、朱魅明の生まれ変わりなのではないかと、皆に言われている。<br />
<br />
<br />
朱酒（スシュウ）<br />
誕生日：7月7日　性別：女　17歳～<br />
身長：160cm　体重：不明というよりも秘密<br />
<br />
朱国の大巫女（女王）で、剣の達人。<br />
性格は少々荒っぽいが、中身は大巫女という国を守る責任を背負った真面目な人間である。<br />
明るい人物で、何より気さくな性格のため、こっそり城を抜け出して、民と立ち話などをするのが趣味。<br />
そのため、民からはかなり慕われている。<br />
許婚である王、志久公と辛き戦いを強いられた事もある。<br />
母親である朱来と、姉の朱魅明は彼女が17の時には、すでに他界しており、孤独感も多かったうえ、やりたくもない大巫女にさせられ、何かと修羅場が多い。<br />
だが、沢山の仲間に支えられ、波乱万丈ではあったものの、旅も一区切り。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E6%9C%B1%E5%9B%BD</link>
    <pubDate>Wed, 09 Dec 2009 06:38:28 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/126</guid>
  </item>
    <item>
    <title>瞰国 弐</title>
    <description>
    <![CDATA[<font color=c4d6a5 size=3>瞰国 その他登場人物</font><br />
<br />
魍火（モウカ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：73歳<br />
身長：184cm　体重：70kg<br />
「右目の傷が、より一層赤く見えますな。」<br />
<br />
魎州の長。<br />
生真面目で堅物。<br />
各州長の中では、一番の年上。<br />
魎州は王宮を構える州であるため、一瞬の気も抜けない状態である。<br />
趣味等は、一切不明。<br />
<br />
<br />
捺視呵（オミカ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：24歳<br />
身長：160cm　体重：42kg<br />
「わたくしも、妹と同じ気持ちですわ。」<br />
<br />
哮州の長。<br />
気品溢れる、美しい大人の女性。<br />
趣味は世界各国のお茶を収集する事…という設定だが、未だにその光景が描かれた事はない。<br />
双子の妹は、偲州の長を勤めている。<br />
<br />
<br />
琶富呵（ハフカ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：24歳<br />
身長：160cm　体重：42kg<br />
「王、どうかお気を付けください。この胸騒ぎ、何かあります。」<br />
<br />
偲州の長。<br />
捺視呵とは、双子の妹である。<br />
姉同様に、気品を持ち合わせているが、性格は、全くの正反対。<br />
姉の集めた茶に舌鼓しつつ、琶富呵は得意な琵琶を披露する。<br />
<br />
<br />
尽河（ジンカ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：18歳<br />
身長：170cm　体重：50kg<br />
「この、尽河にも報告が！」 <br />
<br />
人州の長。<br />
黒哮曰く、ある意味一番の曲者。<br />
若さゆえの未熟さが、度々垣間見えるが、才はあるとのこと。<br />
<br />
<br />
華清（カシン）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢17歳<br />
身長：158cm　体重：「あ、あの…それは…ちょっと」<br />
「見ていてください。私の舞を。」 <br />
<br />
舞に長けた少女のような女官。<br />
何事にも一生懸命で、一途。<br />
珠偲と共に、古くから舞にはげみ続けている。<br />
密かに、屡晃に対して、恋心を抱いているが、自分が女官と何ら変わりない身分の為、中々踏み出せずにいる。<br />
<br />
<br />
紫鳳（シホウ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：28歳<br />
身長：167cm　体重：48kg<br />
「あたいはあの時から、あんたになりたいと思ってるんだ。あんたのような武人になりたいと！」 <br />
<br />
男勝りで姐御肌の、黒哮の実娘。<br />
以前は女官として、女官集落で働いていたが、現在は描命のよき妻。<br />
さっぱりとした性格が、健康的な色気を放っている（描命談）<br />
夢は夫のような武人になる事だが、子育てをしたいという気持ちにも、揺れ動く。<br />
ついには不妊に苦しむ事に。<br />
<br />
<br />
神戯妛之 文獅（シンギシノ アヤシ）<br />
誕生日：不明  性別：男  外見年齢：26歳<br />
身長：181cm  体重：67kg<br />
「そう。これが、貴殿の探していた蝸牛だ。見たかったのだろう？」<br />
<br />
片足を失った兵で、兵集落でぼんやりと生きていた人物。<br />
黒哮の実子。<br />
瞰国に、朱国の大巫女、朱聖が滞在していた時に、運命的な出会いを果たす。<br />
健気で、純粋無垢な朱聖をからかいつつも、彼女の夢でもあった、蝸牛を見せてあげるなど、優しい一面も。<br />
後に朱国の王となり、生涯たった一人の女性、朱聖を、今も愛し続けている。<br />
<br />
<br />
咲尼（サニ）<br />
誕生日：9月4日  性別：女  年齢：三十代<br />
身長：170cm  体重：48kg<br />
「藪医者かどうかは、私の手術を、見てからにしなさい。」<br />
<br />
偲州で、婦人診療所を開いている、医師。<br />
患者以外に興味は無いそぶりを見せる。<br />
敬語を使わない、挑発的な態度の裏には、隠された優しさが秘められており、信頼は厚い。<br />
王の黒哮に対し、一方的な想いを持つ。<br />
紫鳳とは治療を期に、良い友達と云う関係になった。<br />
<br />
<br />
朱雀（スザク）<br />
誕生日：不明　性別：雌　外見年齢：20代半ば<br />
身長：163cm（変身前）　体重：不明<br />
『えぇ。大切にされているのだなと…実感した日でした。幸せです…。』<br />
<br />
各国々の王、または大巫女に奉げられる召喚獣。<br />
黒哮の朱雀は、その種族の長にあたるため、召喚神となる。<br />
美しく艶やかな姿は、人々を魅了する。<br />
普段は獣人の姿をしているが、真の姿は大型の美しい鳥。<br />
男性を二人乗せても、問題はない。<br />
性格は非常に穏やかで淑やか。<br />
慈悲深く、あまり争いごとは好まないが、戦闘能力は非常に高い。<br />
白虎と共に、いつも黒哮の傍らに居る。<br />
<br />
<br />
白虎（ビャッコ）<br />
誕生日：不明　性別：雄　外見年齢：30代半ば<br />
身長：190cm（変身前）　体重：80kg<br />
『貴様、黒哮様に何という無礼を…！』 <br />
<br />
主に庭国の森林に生息する召喚獣。<br />
彼もまた、白虎族の長で召喚神である。<br />
常に威圧感を放ち、大抵の人間には、なつかない。<br />
黒哮にはなついているが、他の者には扱うのが少々困難。<br />
真の姿は白い大型の虎。<br />
走るときなどは常にこの姿。<br />
非常に無口だが、朱雀に対しては何か特別な感情を抱いているらしい。<br />
字は「白心（ハクシン）」。<br />
<br />
<br />
玄武（ゲンブ）<br />
誕生日：不明　性別：雄　外見年齢：仙人（？）<br />
身長：横30cm　体重：10kg<br />
『いかにも。皆、爺と呼びますがねぇ。』 <br />
<br />
天界にしか生息しないとされる、幻の召喚獣…らしい（自称）<br />
「爺」と呼ばれる癒し系だか、彼も召喚神。<br />
見た目はどこからどう見ても亀で、とても強そうには見えないが、<br />
実際は黒哮の召喚神の中では一番の強さを誇るというが、これも自称。<br />
人型にはなれるものの、なる事はなく、常に亀の姿で珠偲の傍らに居座る。<br />
描命曰く、ただの助平爺さんだが、珠偲は玄武を非常に気に入っている。<br />
ある意味名コンビ。<br />
<br />
<br />
青龍（セイリュウ）<br />
誕生日：不明　性別：雄　外見年齢：10歳くらい<br />
身長：137cm　体重：不明<br />
『屡晃様、かっこよかったですよ。』 <br />
<br />
聖国にひっそりと生息する召喚獣。<br />
外見、姿共に少年だが、勿論、三匹と同じ召喚神。<br />
真の姿は小さな龍で、とても可愛らしく宮中を飛び回っている。<br />
屡晃を心から慕っており、いつも遊び相手になってもらっている。<br />
まだ小さな青龍に字はなく、字をもらうことが夢。<br />
『～です！』を付けるのが癖。<br />
<br />
<br />
驀（バク）<br />
誕生日：不明　性別：雌　外見年齢：14歳<br />
身長：140cm　体重：30kg<br />
『貴方様の夢は…貴方様のものです。』 <br />
<br />
影人が愛する、召喚獣。<br />
実は謎が多く、何処に生息しているかもわからない。<br />
ちなみに、召喚神ではないが、何故か言葉は喋る。<br />
悪夢を体内に取り込み、戦闘になると口から嘔吐のように吐き出す。<br />
物静かで、言葉すくなだが、影人を慕っているのは確か。<br />
無表情な彼女の瞳には、一体何が映り、何を想っているのか…。<br />
<br />
<br />
飛馬（ヒバ）<br />
誕生日：不明　性別：様々　外見年齢：？<br />
身長：様々　体重：色々<br />
<br />
瞰国上空に多く生息する馬に羽の生えた召喚獣。<br />
描命や兵が愛用し、宮中にもかなりの飛馬が居る。<br />
野生から捕まえる為、朱雀たちのように言葉はまったく喋れない。<br />
馬に羽が生えただけなので、馬とさほど変わりはない。<br />
勿論、人参が大好き。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E7%9E%B0%E5%9B%BD%20%E5%BC%90</link>
    <pubDate>Wed, 09 Dec 2009 05:55:16 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/125</guid>
  </item>
    <item>
    <title>瞰国</title>
    <description>
    <![CDATA[<font color=c4d6a5 size=3>瞰国（ミコク）</font><br />
人口：不明<br />
<br />
天仙創造主創魎によって創られた、下界に初めて生まれた国。<br />
瞰国、朱国、螺国、庭国、臨国、聖国、罪国の中で、最も歴史が古い。<br />
不死王と不死巫女、そしてその子孫達と優秀な配下により、国は治められている（※不死体ではあるものの、心の臓、体の損傷次第では死亡する。）<br />
東は、哮州、西は、偲州、南は、魎州、北が、人州と、四つの州に分かれているが、王である黒哮は、魎州に王宮を構えている。<br />
また、この国は天界との親交もあり、もっとも天界に近い国と言われている。<br />
誰もが憧れ、そこに住まうことを夢見ているが、亡命者、不法入国者を、一切受け入れておらず、その部分に対しては、冷酷さが漂う。<br />
尚、国を出て行く者に対しての執着は無い。<br />
<br />
<br />
<font color=c4d6a5 size=3>召喚神の数</font><br />
<br />
瞰国の王は、召喚獣よりも上位に位置する、召喚神である、<br />
「朱雀」「玄武」「白虎」「青龍」の、計四体を自らの物としていることから、その偉大さが象徴されている。<br />
恐らく、四つの州の守り神として、授けられたのだろう。<br />
百虎には字が付けられており「白心」と呼ばれている。<br />
玄武は見た目が老人なので、「爺」と呼ばれ親しまれている。<br />
まだ少年の風格である青龍には、字が付けられていないが…？<br />
<br />
<br />
<font color=c4d6a5 size=3>瞰国　主要人物紹介</font><br />
<br />
神戯妛之 黒哮（シンギシノ コクホ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：52歳<br />
身長：187cm　体重：68kg<br />
「私は王です。何事にも動じず、冷静でなければならないと思っています。」 <br />
<br />
瞰国の不死王。<br />
自らの命を、天仙から授かった人物で、もっとも神に近い王とされている。<br />
生を受けたときからこの姿であり、自分が瞰国の王であることのみ、はっきりと確信していた。<br />
性格は、人並みに真面目で、顰め面をしているが故に冷たい印象を周囲に与えるが、冷たい人物でもなければ、無慈悲な人物というわけではない。<br />
政なども、きちんとこなしており、人望を集めている。<br />
趣味は二胡を演奏することで、宮中ではよく耳にすることができる。<br />
また、右目に深い傷を負っており、自らの力でも、召喚獣の力でも治すことの出来ない傷だという。<br />
小説冒頭では、まだこの傷は負っておらず、後に原因が描かれることになる。<br />
<br />
<br />
神戯妛之 珠偲（シンギシノ ジュシ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：30歳<br />
身長：165cm　体重：不明<br />
「奏でてくださいませ…。今夜はずっと…ずっとでございます。」 <br />
<br />
瞰国の不死大巫女で、黒哮の妻。<br />
黒哮同様、自らの命を、天仙から授かった。<br />
互いの存在を知ったとき、二人はもうすでに夫婦であった。<br />
彼女自身にも、不死なりの力を持っているが、一番の武器は、彼女の美貌であろうか。<br />
美しい黒髪と顔つきは、黒哮さえも酔わせる。<br />
趣味は踊りと、衣装作りで、衣装を作ってはそれを着て、黒哮の前で、舞を見せる。<br />
黒哮もその舞を、毎回楽しみにしているようだ。<br />
また、召喚獣の玄武とは仲がよく、主人である黒哮よりも、珠偲と一緒に居ることが多い。<br />
ある意味凄いことをやってしまう人物でもある。<br />
<br />
<br />
神戯妛之　影人  （シンギシノ　エイジン）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：28歳<br />
身長：183cm  体重：65kg<br />
「おばく。たまには、俺が見ている楽しい夢も食えよ。」 <br />
<br />
黒哮の弟として、宮中に招かれた好青年。<br />
性格は実に活発で、行動力もずば抜けているが、相当な遊び人。<br />
武器は槍を使い、槍舞踊なども得意としている。<br />
黒哮程ではないが、楽器を扱うのが趣味で、横笛を彼の召喚獣である「驀」と吹くのが好き。<br />
ついでに、「おばく」と呼んでいる。<br />
彼の夢は、国をより豊かにすることよりも、おばくの笑顔を見ること。<br />
おばくへの一途な想いが多々描かれる。<br />
<br />
<br />
神戯妛之 麗（シンギシノ ウララ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：23歳<br />
身長：180cm　体重：不明<br />
「私もわからない。でも、何で男に生まれてきちゃったのかしら…。」<br />
<br />
黒哮と珠偲の間に生まれた息子で長男。<br />
本名は「麗恭（レイキョウ）」。<br />
外見はとても華やかで、美女を思わせる。<br />
つねに女言葉を喋る、いわゆる「おかま」で、かなりの毒舌が武器。<br />
描命や、影人に対しては、容赦なく毒舌を浴びせる。<br />
見た目とは裏腹に、冷酷な性格をしており、不法入国者に対して容赦はしない。<br />
頭はあまりよくないため、政などは一切手を出さない…<br />
というか、出されると黒哮や他の州長が困るので”出せない”。<br />
ある日、奴隷として雇った鳴愁と運命的な出会いをはたす。<br />
<br />
<br />
神戯妛之 屡晃（シンギシノ ルコウ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：18歳<br />
身長：178cm　体重：60kg<br />
「ありがとう…屡飛…。」 <br />
<br />
黒哮の次男で、麗の弟であるが、性格などは正反対。<br />
争いごとを誰よりも嫌っており、知能優先な人物。<br />
性格は心優しく、純粋すぎるほどで、少々不器用な部分も。<br />
言いたいことを中々口に出せず、いつも心に溜め込んでしまう。<br />
あまり皆の力になれぬ自分に、時折苛立っている。<br />
そんな彼の心を癒し、守り続けようとするのが、青龍と華清である。<br />
青龍と花清との交流により、成長してゆく屡晃だが、大人になると云う事に、違和感を覚え始める。<br />
<br />
<br />
描命（カミョウ）（本名は悳歩（トクホ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：48歳<br />
身長：187cm　体重：75kg<br />
「お前に…貴方に、仕えさせていただきたい…！」<br />
<br />
一般の民から選ばれた、黒哮の親友であり、大勢の兵を束ねる将軍。<br />
大らかで豪快な性格をしており、麗には相当嫌われている。<br />
親友という立場から、王である黒哮に対しても気安く接している。<br />
黒哮とは対照的な人物のため、バランスが取れているのはその為であろうか？<br />
いつもはふざけた印象を与えるものの、友を守る為ならば手段を選ばない性質。<br />
最も黒哮を理解し、信頼している人物で、暇さえあればいつも黒哮の側に居る。<br />
黒哮の奏でる二胡の音色を、以前から好んでいる。<br />
男臭すぎて、中々女性に恵まれない。<br />
<br />
<br />
鳴愁（メイシュウ）<br />
誕生日：5月14日　性別：男　外見年齢：29歳<br />
身長：184cm　体重：不明<br />
「鳴愁。字を陰。哮州郊外にある店で、春を売っていたものです…。」 <br />
<br />
字を「陰（イン）」、陰間を職としていた瞰国の軍師。<br />
奴隷として麗に雇われたが、自分の妄想の力を証明され、軍師となる。<br />
性格は冷静で温和だが、何かが抜け落ちてしまっているかのような雰囲気を、時折漂わせている。<br />
美しい姿に麗が惚れ込んだが、それは鳴愁も同様だった。<br />
同性でありながらも、女性の心を持つ麗を、鳴愁は受け入れる。<br />
当初は慣れぬ環境に戸惑っていたが、後に立派な軍師となる。<br />
物を浮かせたり、体を光らせたりするのが得意。<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E7%9E%B0%E5%9B%BD</link>
    <pubDate>Thu, 03 Dec 2009 06:50:56 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/124</guid>
  </item>
    <item>
    <title>天界･獄界</title>
    <description>
    <![CDATA[<font color=red size=3>天界（テンカイ）と獄界（ゴクカイ）</font><br />
<br />
天界は死せる人々の安息と転生を与える世界。<br />
一方獄界は、死せる人々に、苦しみと真の死を与える世界。<br />
天界の主は、天界総天女蛍珠。<br />
獄界の主は、獄界総深仙然滝。<br />
下界に姿を見せることもなく、黒哮でさえも面識がない。<br />
果てしない世界を、人々は彷徨い続ける。<br />
天界は雲の上というイメージを持ちがちだが、<br />
実際は下界同様、町などもあり活気がある。<br />
仙の称号は、天界が「天仙（てんせん）」女性の場合だと「天女（てんにょ）」。<br />
獄界は「深仙（しんせん）」、女性の場合だと「深女（しんにょ）」となる。<br />
尚、創魎は両性体という曖昧な性別のため、「天仙」。<br />
<br />
<br />
<font color=red size=3>天界、獄界　人物（？）紹介</font><br />
<br />
天界総天女 蛍珠（テンカイソウテンニョ　ケイジュ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：30歳<br />
身長：170cm　体重：？<br />
<br />
天界の長。<br />
天界に存在する霊魂達にとっての、母親的存在であり、天界の管理者。<br />
見た目の清楚さに反して、夫である然滝の威圧感にも負けぬ、男気溢れる天女だ。<br />
非常に行動派であり、持ち場に篭っている事はほとんどない。<br />
天界中を廻り、配下である林天や、女神となった朱国の大巫女に対しても、面倒見が良い。<br />
霊魂達の転生を見守るのも、彼女の役目。<br />
下界に居る、女性の胎内へ帰ってゆく者達を、母性溢れる目線で見送る。<br />
<br />
<br />
獄界総深仙　然滝（ゴクカイソウシンセン　ゼンロウ）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：43歳<br />
身長：192cm　体重：76kg<br />
<br />
獄界の長。<br />
獄界を管理し、真に消え行く命の行方を司る深仙。<br />
一見、恐ろしい印象を与えるが、実は世話焼きで、氾や路和を我が子のように可愛がる。<br />
が、逆に可愛がられているような気がするのは、恐らく気のせい…であってほしい。<br />
ただし、獄界に落ちた霊魂には厳しく、容赦ない一面も。<br />
大鎌を持ち、それを振る様は、正に死神と言えよう。<br />
妻である蛍珠の話には、大体耳を貸さず、上の空。<br />
娼天女である愉蘭との関係は不明だが、蛍珠が気にしているのに対して、見て見ぬフリをしている。<br />
<br />
<br />
天仙創造主　創魎（テンセンソウゾウシュ　ソウリョウ）<br />
誕生日：不明　性別：両性体　外見年齢：25歳<br />
身長：182cm　体重：64kg<br />
<br />
下界に世界を創り、下界に人を産み落とした創造主。<br />
蛍珠や然滝の次に、上位である。<br />
世に瞰国を創り上げた後、黒哮と珠偲を産み落とした、父親でも母親でもある天仙。<br />
姿かたちは、中性的な男だが、両性体であるのが特徴。<br />
慈愛に満ちているが、何処か堂々とした部分も。<br />
時折黒哮の前に現れては、助言をしたり、又逆に困らせたりと、仙らしく、親らしい一面を見せる。<br />
親心故に、黒哮を助けたいと云う意識が、強すぎる節がある。<br />
<br />
<br />
天仙導主　林天神（テンセイドウシュ　リンテンシン）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：23歳<br />
身長：185cm　体重：65kg<br />
<br />
死者を天界に導く天仙。<br />
故に、天仙導主と呼ばれている。<br />
喋り方が独特で、性格は非常に気まぐれ。<br />
気分が冴えず、妻である林天を瞰国へ向かわせると云う、自由奔放っぷり。<br />
気まぐれを実行させる度に、上司に怒られているが、愛されているが故と思い込んでいる故、あまり反省していないようだ。<br />
林天神曰く、蛍珠と然滝よりも怖いのは、創魎らしい。<br />
<br />
<br />
導天女　林天  （ドウテンニョ　リンテン）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：17歳<br />
身長：164cm　体重：？<br />
<br />
天仙導主の妻。<br />
仕事は主に、朱国の大巫女を天界へ導く事である。<br />
ひょんな事から、夫の代わりに、瞰国へ降り立つが、自前の天然ボケを、しょっぱなからかます事に。<br />
蛍珠を心から尊敬しており、忠誠を誓っている故、天界では、よく可愛がられている。<br />
気まぐれな夫の妻ではあるが、そんな自分の立場を、恨んだ事はない。<br />
<br />
<br />
獄界監視深女　路和（ゴクカイカンシシンニョ　ロワ）<br />
誕生日：不明　性別：女　外見年齢：16歳<br />
身長：153cm　体重：不明<br />
<br />
獄界の監視係をしている、見た目は少女の深女。<br />
関西弁で喋る姿は、どこかコミカルである。<br />
いつも片手に大きな斧を持っており、深女としての凄みが表れている。<br />
相手を「～たん」と呼ぶのがクセで、相手も「～たん」と呼んでくれないと気がすまない。<br />
深刻で難しそうな話は、あまり好きではない。<br />
普段は少女の姿だが、実際は容姿を自由に変えられるらしい。<br />
<br />
<br />
獄界深仙料理長　氾（ゴクカイシンセンリョウリチョウ　ハン）<br />
誕生日：不明　性別：男　外見年齢：12歳<br />
身長：148cm　体重：38kg<br />
<br />
その名の通り、獄界の料理長を勤めている。<br />
路和よりも年下の姿で、可愛らしい少年だが、恐ろしいことをしてみせる深仙。<br />
巨大な包丁を扱い、料理をする姿は不気味さをも漂う。<br />
性格は冷静沈着そのもの。<br />
他人をあまり寄せ付けない印象を与えるが、路和とは仲良し。<br />
普段は少年の姿をしているが、路和同様、自由に容姿を変えられる。<br />
<br />
<br />
獄界娼深女　愉藍（ゴクカイショウシンニョ　ユラン）<br />
誕生日：不明　性別：女　会見年齢：30歳<br />
身長：165cm　体重：「旦那、それは犯罪ってもので、あ・り・ん・す。」<br />
<br />
獄界に存在する娼婦街（遊廓）の女将。<br />
華やかな女性で、常に色気が漂っている。<br />
彼女自身が見世に出ることはないものの、影の人気者。<br />
姉御肌で、遊女からも信頼され、誰からも好かれる存在だ。<br />
路和とはお茶を共にするほど仲がいいが、氾のことは少々苦手。<br />
主である然滝に対して、深い恩があるらしいが、現時点では不明。<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E5%A4%A9%E7%95%8C%EF%BD%A5%E7%8D%84%E7%95%8C</link>
    <pubDate>Thu, 03 Dec 2009 05:31:02 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/123</guid>
  </item>
    <item>
    <title>魎哮偲人景の世界 </title>
    <description>
    <![CDATA[魎哮偲人景という物語は、異世界の物語です。<br />
この異世界には、<br />
瞰国、朱国、螺国、庭国、臨国、聖国、罪国<br />
という、七つの国が存在しています。<br />
それに加え、この世を包み込む土台とも言える、天界と獄界が存在します。<br />
魎哮偲人景は、瞰国を中心に物語が進行します。<br />
瞰国だけでなく、各国々にも視点が向けられ、<br />
国同士の関係なども描かれています。<br />
この頁では、各国々の詳細が公開されています。<br />
物語を読むにあたり、参考にしてみてはいかがでしょうか。<br />
<br />
<a href=http://zinkei.blog.shinobi.jp/Entry/123/>天界・獄界</a><br />
<br />
<a href=http://zinkei.blog.shinobi.jp/Entry/124/>瞰国</a> ・ <a href=http://zinkei.blog.shinobi.jp/Entry/125/>瞰国 弐</a><br />
<br />
<a href=http://zinkei.blog.shinobi.jp/Entry/126/>朱国</a><br />
<br />
<a href=http://zinkei.blog.shinobi.jp/Entry/127/>臨国</a>]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景の世界</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%20</link>
    <pubDate>Thu, 03 Dec 2009 04:39:20 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/122</guid>
  </item>
    <item>
    <title>魎哮偲人景 多事多悲編 おまけ</title>
    <description>
    <![CDATA[魎哮偲人景 多事多悲編 おまけ<br />
<br />
仕返し<br />
<br />
<img src="//zinkei.blog.shinobi.jp/File/shimyou.jpg" BORDER=0><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<img src=http://file.zinkei.blog.shinobi.jp/yotu.JPG BORDER=0>]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景 多事多悲編</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8%20%E3%81%8A%E3%81%BE%E3%81%91</link>
    <pubDate>Sun, 27 Sep 2009 16:27:17 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/121</guid>
  </item>
    <item>
    <title>魎哮偲人景 多事多悲編 終章</title>
    <description>
    <![CDATA[「本当に罪人だな、俺。」<br />
「……。」<br />
「詠柘…俺達も消えよう。もう、思い残すことはない。」<br />
「そうだな…。」<br />
「然滝様。」<br />
<br />
抱えていた路和を降ろし、然滝は大きな鎌を握る。<br />
<br />
「汝らは…悲しい御子よ。罪深き、悲しい御子よ。親を想っているのか、おらぬのか…儂にはわからぬ。ただただ…悲しい。」<br />
「不器用な、だけですよ。」<br />
「…儂にも、汝らを愛すことが出来たのならば…。儂は黒哮であり、黒哮ではない。それ故に…儂は…」<br />
<br />
目を閉じた二人に、然滝は鎌を振り下ろした。<br />
二人の体は液状化し、はたはたと落ちてゆく。<br />
そして闇に溶けて、消えてゆく。<br />
転生する事はない。<br />
然滝は、傍らに立っていた路和の髪を撫で、そこから立ち去る。<br />
<br />
「然滝はん…。」<br />
<br />
長い道を歩く。<br />
だが天界へは行けない。<br />
途中までだ。<br />
そこに、蛍珠が立っていた。<br />
複雑な表情を浮かべている。<br />
わかっている。<br />
互いの気持ちは、わかっている。<br />
<br />
「なんてこと…」<br />
「あぁ…。」<br />
「運命か…。まさか、詠柘、詩命の記憶を消すとはな。二人も同時に、無に帰すか…。」<br />
「創魎が…心配だ。」<br />
「……すまぬと謝ろうて、許す仙ではないな。だが…しかたない。」<br />
<br />
二人は抱き合った。<br />
そしてすぐに、離れた。<br />
また、それぞれの居場所へ戻って行く。<br />
気分は重たい。<br />
だが…これは避けられぬ事。<br />
今までも、こんな事が多々あったのだ。<br />
乗り越えられると、信じなければ…。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
※<br />
<br />
数ヵ月後。<br />
失意の創魎が、黒哮のもとへ。<br />
当の黒哮は、創魎が何故、浮かぬ顔をしているのかわからなかった。<br />
臨妾の死、だろうか？<br />
それとも、創魎の身に、何かあったのだろうか？<br />
眉間に皺を寄せる黒哮に、創魎は問うた。<br />
然滝は、どうであったか、と。<br />
正直、黒哮はよく覚えていなかった。<br />
夢なのか現実なのか、わからなかったのだ。<br />
夢現つ、というべきか。<br />
然滝が夢ではないと言った事は覚えている。<br />
だが、おぼろげにしか、あの時の記憶はない。<br />
会えたことは、素直に嬉しいと感じた。<br />
それを、創魎に伝えると、彼は優しく微笑んだ。<br />
仙として、嬉しいのだろう。<br />
<br />
「ここ最近の年月は…色々なことがあったな。」<br />
「えぇ。朱酒大巫女と王志久公殿がこちらを訪れ、その後文獅が悪魔にされ…、聖国へ行く途中、朱李大巫女に会い、閼伽と再会し…そして聖国へも行きました。後はやはり…臨妾大巫女の死、ですね。」<br />
<br />
詠柘と詩命の記憶は、彼から抜け落ちていた。<br />
創魎は頷きつつも、胸が痛んだ。<br />
悲しみに満ちた表情を浮かべる創魎を、黒哮は心配そうに見つめていた。<br />
何でもないよ。<br />
そう言って、また微笑みを浮かべた。<br />
浮かべることしか…出来なかった。<br />
創魎はその場を後にし、かつて二人の墓があった場所へやってきた。<br />
干麗が立っている。<br />
片手には、仏花を持っていた。<br />
<br />
「わたくし…どうしていつも、此処に来てしまうのかしら…？」<br />
<br />
首を傾げて、そこを見つめていた。<br />
彼女には、まだ二人の記憶が、わずかに残っているのだろうか…。<br />
どちらにせよ、思い出したところで無意味…か。<br />
干麗は立ったまま、動かない。<br />
ずっと、首を傾げていた。<br />
<br />
「創魎様。何なのでしょうね。」<br />
「ん？」<br />
「たまに、見えるんですの。男の子二人が、楽しそうに走っている残像が…。」<br />
「……さぁ、何だろうな。我には、わからぬ。」<br />
<br />
記憶の残像だ。<br />
幼き日の、詠柘と詩命の。<br />
よく、見ていたのだろう。<br />
思い出深いのだろう。<br />
仲の良かった、純粋なあの頃が。<br />
<br />
「干麗。よければこれからも、そうして此処に、来てくれぬか。」<br />
「え？」<br />
「花はいらぬ。ただそのまま、残像を見ていればそれで。」<br />
「…わかり、ましたわ。」<br />
<br />
いつか、干麗だけでも、思い出してくれれば、二人も…。<br />
空は青い。<br />
眩しいほどに、真っ青だ。<br />
二つの雲が、並んでいる。<br />
仙がこのように感じては、いけないだろうか。<br />
まるで二人が、見下ろしているようだと。<br />
彼らは今や、大地の一部だろう。<br />
<br />
「あら？」<br />
「ん？」<br />
「床を突き抜けて、二本の花が咲いていますの。青と赤の…何という花でしょうか？」<br />
「……。」<br />
「綺麗ですね！」<br />
「あぁ…」<br />
「お水、あげなくちゃ！」<br />
「あぁ…。」<br />
<br />
急いでじょうろを取りに行く干麗を見送りつつ、花に目を向けた。<br />
その場にしゃがみ、花を見つめた。<br />
嗚咽が止まらない。<br />
本当に、大地の一部に…それに花となって…。<br />
<br />
「見守り、そして守り続けておくれ…。詠柘、詩命…」<br />
<br />
微風に揺れる花。<br />
二輪の花を見つめ、創魎はふわりと、姿を消した。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
花を枯らさぬように<br />
心も枯らさぬように<br />
涙と云ふ<br />
潤いを<br />
<br />
<br />
多事多悲  完<br />
<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景 多事多悲編</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8%20%E7%B5%82%E7%AB%A0</link>
    <pubDate>Sun, 27 Sep 2009 15:39:56 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/120</guid>
  </item>
    <item>
    <title>魎哮偲人景 多事多悲編 二十三章</title>
    <description>
    <![CDATA[夜明け前、三人は帰国した。<br />
黒哮と珠偲にとっては、本当に辛い別れだ。<br />
何度も抱き合い、慰め合っていた。<br />
描命には、それを見ていることしか出来なかった。<br />
声のかけかたがわからないのだ。<br />
ふと、黒哮と珠偲の周りに、闇と光が渦巻いているのがわかった。<br />
なんだ…？！<br />
描命は目を見開く。<br />
次の瞬間、二人がその場に倒れこむ。<br />
描命が駆け寄り、呼び掛けるが、死んだように動かなかった。<br />
二人までも…？<br />
いや、そんな筈、あるわけがない。<br />
だがこれは一体…。<br />
描命は二人を抱き寄せる。<br />
<br />
「やめろ！逝くな…！早く、帰ってこんか！！」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
暗闇。<br />
多数の人間の声が、入り組んだ闇。<br />
いや、これは…精神？感情…？<br />
喜び、悲しみ、憎しみ、快楽、恍惚、愉悦、怒り…複雑に入り組んだ感情。<br />
その闇を、深々と落ちてゆくような感覚。<br />
ふわりと、見覚えのある姿が浮かぶ。<br />
詠柘…詩命…。<br />
懐かしい姿だった。<br />
そうか…一緒に居るのか…。<br />
だが二人は泣いていた。<br />
苦しみ？悲しみ？錯乱している。<br />
助けを求めているのか…。<br />
助けたい。<br />
だが届かない。<br />
この闇に、自分は…。<br />
闇…詠柘…詩命……獄界。<br />
ハッと、黒哮は覚醒した。<br />
気が付けば、薄暗い部屋のような場所に、横たわっているではないか。<br />
獄界、なのか…？<br />
<br />
「黒哮…。」<br />
「！！」<br />
<br />
巨漢が居た。<br />
黒哮の手を握り、いとも簡単に持ち上げる。<br />
顔を見る。<br />
冷たい目…そしてこの風貌…<br />
<br />
「獄界総深仙、然滝…様…？！」<br />
<br />
黒哮の声に、巨漢は微かに笑んだようにも見える。<br />
そして頷く。<br />
やはり、此処は獄界だ。<br />
自分は、夢を見ているのか…。<br />
<br />
「夢は、覚める…。儂はもう、覚めておる。」<br />
「……？」<br />
「もう一人の儂よ…その悲しみ、儂が消してやろう。」<br />
「？！お待ちくだされ！天仙導主が口にしていた、もう一人とは…然滝様の事であらせまするか？！」<br />
「あやつめ…。いかにも…黒哮はもう一人の儂よ。汝の悲しみ、この然滝には痛いほど伝わっている。」<br />
「……。」<br />
「忘れるがよい。臨妾の事を…。さすれば、汝は楽になろう。」<br />
<br />
忘れる…？<br />
そんなことが、出来るはずもなし。<br />
それでは、臨妾を孤独にしてしまうだけではないか。<br />
黒哮は然滝から発する、重圧感を受けとめながら、首を振った。<br />
然滝はさらに、重圧をかける。<br />
黒く、長い髪がなびいていた。<br />
<br />
「何故、苦しみから逃れようとせんのだ。」<br />
「逃れられませぬ。生きているかぎり、苦しみを受けとめて、生きてゆかねばなりませぬ。そうでなければ、私はもう、人ではない…！人ではいられませぬ！」<br />
「……やはり、そう来るのだな…。創魎の申した通りの子だ。」<br />
<br />
顔をしかめ、黒哮の目を見つめた。<br />
<br />
「何故、儂を元に、汝を生んだのか…不思議に思う。儂とは遥かに違う。」<br />
「個性というもの…ではないでしょうか。」<br />
「……なるほど、な。」<br />
「然滝、様…少々、お聞きしたいことがあります。」<br />
「詠柘と詩命か…？」<br />
<br />
読んだかのように、速答する。<br />
やはり彼は自分なのだろうか…。<br />
<br />
「安心するがよい。まだ消えてはおらん。」<br />
「天界へは、召されぬのですか？！此処へ来る途中、二人を見た気がするのです！」<br />
「二人を無に還すのは、儂にも難しい。詠柘は汝の子、詩命は描命の子よ。精神力の強さは、圧巻である。まだ、消えぬであろうな。」<br />
「会えますか？！」<br />
「…よい。会わせてやろう。」<br />
「ならば描命も、呼んでくださいませぬか？！彼も親です！会わせてやってください！」<br />
「……。」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
珠偲は光の中を、彷徨っていた。<br />
その光の中で、臨妾と梗巻を見つける。<br />
幻覚なのか…だが、二人が共に居ることが、何よりの喜びだった。<br />
二人は、決して後ろを振り向かない。<br />
珠偲に気付くこともない。<br />
真っすぐに…ただ真っすぐに、天界を目指している。<br />
また、光が覆った。<br />
気が付くと、自分の部屋…と、似ている部屋に横たわっていた。<br />
体をゆっくりと起こすと、目の前に、脚を組む女性が居た。<br />
天女である。<br />
直感的に、そう感じた。<br />
<br />
「思ったよりも、良い顔をしているな。」<br />
「？貴方は…？」<br />
「天女よ。天界総天女。フフ…わかるかな？」<br />
「蛍珠様…ですわね。」<br />
「いかにも。そちの分身だ。最も、蛍珠のほうが一回り、美しさは増すが。」<br />
<br />
嫌味には聞こえなかった。<br />
確かに、蛍珠は美しい。<br />
自分の分身とは、思えぬ程に。<br />
むしろ珠偲は、彼女に臨妾を重ねた。<br />
声質が、とても似ていたのだ。<br />
飄々とした姿も、臨妾に似ている。<br />
胸が温かかった。<br />
<br />
「臨妾のことばかり考えおって。」<br />
「！わかるのですか？」<br />
「フフ…。臨妾はそちのことばかり考えて、こちらにやってきた。結婚してしまえ。」<br />
「相思相愛ですわ。」<br />
「その愛する人と、永遠に会えなくなる。」<br />
<br />
永遠に…。<br />
その言葉が、心に突き刺さった。<br />
当たり前のことだ。<br />
死した人間に会うことなど、もはや不可能だろう。<br />
だが、こうして天界に来ているのだ。<br />
会える可能性は、零ではないはず。<br />
だが、天女である彼女が、永遠と告げたのだ。<br />
嘘である確立は低い。<br />
<br />
「会えたとしても、そちの姿は、あちらには見えんぞ。声も届かぬ。」<br />
「！」<br />
「珠偲は生者だ。本来、肉眼で霊をとらえられぬ人と同じで、こちらの死者は生者が見えんのだ。その虚しさを、感じ続けると、そちは申すか？」<br />
「……虚しさ？」<br />
「忘れてしまえば、虚しさ等消えるぞ？」<br />
「え？」<br />
<br />
間の抜けた声を、珠偲は零した。<br />
<br />
「私を、試しているおつもりですか？」<br />
「ほう？」<br />
「忘れることこそ、虚しいことではありませんか。私は会えなくても、彼女を決して忘れませんわ。彼女だって…きっとそう。私は信じていますわ。」<br />
「ハッハッハッ！！そうでなくてはな！全く、創魎も極度の心配性だわ！」<br />
「？」<br />
「珠偲！これからも、存分に生きろ！心には、いつも臨妾が居る。そして、蛍珠もだ。忘れるでないぞ！」<br />
「はい…！」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「おいっ！二人と…も……な、なんだ…意識が」<br />
<br />
落ちるような感覚。<br />
描命の体が、ビクンッと跳ね上がる。<br />
描命の顔を覗き込んでいるのは、少女であった。<br />
見覚えがある。<br />
<br />
「路和たん…？」<br />
「おー、まだ覚えてたんかっ！ほな、はよ起きて。」<br />
「？私は死んだのか？」<br />
「どうやって死ぬんや？ん？まぁ、似たようなもんやな。黒哮はんが待ってるから、な？」<br />
「！黒哮が？！」<br />
<br />
路和と共に、獄界内部を歩く。<br />
以前と変わらぬ風景に、虫酸が走る。<br />
できれば二度と来たくない場所だ。<br />
<br />
「然滝はぁ～ん！連れてきたで～！」<br />
<br />
大きく飛び跳ね、然滝の胸へと飛び込んだ。<br />
然滝は優しく、路和を抱き上げる。<br />
父親の顔だった。<br />
以前のような、胃が潰れるような威圧感を、今は出していないようである。<br />
こうして見ると、かなり懐いているようだ。<br />
少し、微笑ましい。<br />
<br />
「よく来たな。」<br />
「連れてきたんだろ？あっ！申し訳ない！黒哮と接する気分で話してしまいやした！」<br />
「儂は黒哮だからな。さぁ、黒哮。来なさい。」<br />
「描命。呼び出してすまなかったな。」<br />
「いんや。」<br />
「早速だが、愉藍のもとへ行く。」<br />
<br />
描命の顔が歪む。<br />
憎悪の対象ではないか。<br />
いや、愉藍の事を憎んでいるわけではない。<br />
あそこのしている事が、描命にとっては嫌だった。<br />
だが黒哮は知らない。<br />
黒哮にとって、獄界は初めてだ。<br />
彼が自分と同じ反応をするであろうことはわかっている。<br />
そうだというのに、然滝は連れていくというのか。<br />
娼婦街は、相変わらず華やかだ。<br />
然滝が通ると、ほとんどの娼婦が、怯えて中に閉じこもる。<br />
次は誰が消されるのか…。<br />
その恐怖であった。<br />
<br />
「然滝様ではありませんか！あら？描命の旦那…それに、貴方…」<br />
<br />
死んだの？<br />
そんな表情を浮かべる愉藍に、二人は顔を歪めた。<br />
やめてくれ。<br />
深女に言われると、尚更恐ろしいではないか。<br />
<br />
「からかうのはやめなさい。汝にも、死者と生者の見分けぐらい、出来ように。」<br />
「貴方は真面目すぎますよ。ほんの冗談じゃないか。ねぇ？」<br />
<br />
にっこりと微笑むが、黒哮も描命も、苦い表情を浮かべるしかなかった。<br />
<br />
「今日は居るのか？」<br />
「えぇ、相変わらず、熱心に世話をしてくれてますよ。深仙にしちゃうなんて、然滝様もお優しいのか何なのか。」<br />
「う、うむ。」<br />
<br />
深仙にした…？<br />
まさか、二人を？<br />
<br />
「黒哮の旦那は、その為に来られたんでしょう？」<br />
「然滝様…貴方はまさか…。」<br />
「汝の子は儂の子…その友の子は儂の子…。」<br />
「！！詩命！！」<br />
<br />
描命が思わず叫んだ。<br />
その声の大きさは、娼婦街に響き渡る程。<br />
母屋の中から、慌てて青年が現われた。<br />
<br />
「お呼びですか？！」<br />
「詩命ーッ！！！」<br />
<br />
かなりの勢いで抱きつかれ、詩命には状況が掴めなかった。<br />
だが、この感覚、以前にも感じたことがあった。<br />
懐かしい感覚。<br />
この温かさ…何だっただろうか。<br />
<br />
「私だ詩命！描命だ！父ちゃんだ！！」<br />
「父ちゃん…？」<br />
「…私が、わからんのか？」<br />
「本当に、父ちゃんなのか？！」<br />
<br />
体を離して、じっと描命を見つめた。<br />
何かを確かめるように、頷きながら。<br />
顔に触れたり、体に触れたりを繰り返す。<br />
そんなに、自分のことを忘れてしまっているのか…。<br />
描命は悲しくなってきてしまった。<br />
<br />
「父ちゃん…、うん。貴方は父ちゃんだ。間違いないよ。しかも、生きてる魂だ…良かった。あったかい…。」<br />
「詩命…」<br />
<br />
ドフッと、痛々しい音が響いた。<br />
地面に倒れる詩命を見て、然滝と黒哮が、同時に目を見開いた。<br />
描命が彼を、拳で殴ったのだ。<br />
殴られた頬は、赤く腫れあがっている。<br />
<br />
「どれだけ私や紫鳳…それに黒哮と珠偲様を悲しませたと思っておるのだ！！お前の行いを、私は許さん！！」<br />
「父ちゃ…」<br />
「子が…親より先に死んでどうするんだ…！！ふざけるなっ！どんな笑い話よりふざけておるわ！！」<br />
<br />
幾度となく、飛び散る涙と唾。<br />
描命は怒鳴り続けていた。<br />
その声を、詩命は一心に聞いている。<br />
<br />
「お前達は…私達の宝だったというのに…。こんなん、無しだろ…。なぁ？！親を想うなら、二人で死ぬなんてこたしねぇよ！！子供が死んで、喜ぶ親なんて、おらんわ！！」<br />
「ごめんなさい…父ちゃん…」<br />
「許さん！！」<br />
「描命！もうやめぬか。詩命が怯えている。」<br />
<br />
黒哮に止められ、描命は冷静さを取り戻す。<br />
だが、気持ちは変わらない。<br />
詩命はもう、上界には戻れないのだから。<br />
なんて虚しいのだろう。<br />
なんて悔しいのだろう。<br />
たとえ彼が仙になっていたとしても、こちらに戻ることはない。<br />
彼は深仙なのだから。<br />
<br />
「父ちゃんの気持ちは、よくわかってる。俺だって…後悔したから。未来があること、すっかり忘れてしまっていたから…。本当にごめんなさい…。」<br />
「……此処でも詩命で居られるのだから、まぁ良い…。だが…寂しかったぞ。」<br />
「父ちゃん…」<br />
<br />
二人は抱き合う。<br />
苛立ちを消し、再会の喜びを分かち合った。<br />
そんな二人を見て、然滝は苦い表情を浮かべていた。<br />
自分の選択は…誤っていたのだろうか、と。<br />
然滝は首を振る。<br />
仙が人の感情に、流されてはならない。<br />
ましてや総深仙が…。<br />
自分の行いは、全て正しい。<br />
そう思い続けてきたのだ。<br />
それを変えることはなかろう。<br />
<br />
「詩命、詠柘はどうしたんだい？中に居るの？」<br />
「うん。待ってて。」<br />
「何してるのさ。男なのにとろいね。」<br />
「…詠柘は元気なのか？」<br />
「えぇ。かなり店の娘から、ちやほやされてるから、一店舗の店長になったくらいですよ。」<br />
「此処は、娼婦街だからのう…。」<br />
<br />
描命の言葉に、顔を歪める。<br />
なんてことだ。<br />
詠柘は相変わらず、見境無しに女に手を出しているというわけではないか。<br />
しかも、店を持っただと？<br />
どうやら、描命同様、感動の再会にはならなそうである。<br />
<br />
「遅れて申し訳ない。娘共が離れませんでした故。と……」<br />
<br />
詠柘の視線が、黒哮へ。<br />
だがそこには、父を見る視線は無かった。<br />
憎悪の対象でしかないような、そんな視線だった。<br />
確かに、天界や獄界にとって、生者は異物のようなもの。<br />
だがあまりに冷たかった。<br />
<br />
「父よ、と泣き付いてくるとでもお思いか？」<br />
「……。」<br />
「今更何を？」<br />
<br />
含み笑いで吐き捨てると、詠柘は背を向けた。<br />
<br />
「この世界は…綺麗事じゃ通せない世界。詠柘の望んだ世界であります。父。」<br />
「…そうか…。」<br />
「詠柘を仙にした所で、然滝様はいつか、詠柘を消しましょう。父も早く、忘れてはいかがだ？」<br />
「お前こそ、私を忘れたらどうなのだ。」<br />
「……笑わせる。」<br />
「私の居る世が嫌だったのならば、私の存在を、頭から消せば良い。何故それが出来ぬ。」<br />
「父だから…ではなかろうか。知りませぬか？人は憎い人間ほど、忘れられぬものです。いつまでも引きずる…違いますか？」<br />
「……。」<br />
「干麗は…元気ですか…？」<br />
<br />
答えられぬ黒哮に、詠柘は話題を変えた。<br />
耳元で囁くかのような、甘い声で問う。<br />
黒哮は頷く。<br />
<br />
「干麗は、詠柘と詩命、二人を愛していたと…言っていたよ。」<br />
<br />
その言葉に、初めて詠柘の瞳が揺らいだ。<br />
詩命も、思い出したかのように顔を上げる。<br />
黒哮は干麗が言った言葉を、二人に伝えた。<br />
干麗の想いを。<br />
詠柘は歯を食い縛った。<br />
食い縛って、母屋の壁を叩いた。<br />
<br />
「それを聞いていたのなら、詠柘はどんな綺麗事も…気にならなかったというのに…！干麗だけしか、愛さなかったというのに…何だこの世界は？！」<br />
<br />
絶望だった。<br />
彼が一途故の、絶望であった。<br />
詩命は感情を表に出さずにいるが、何故それを伝えてくれなかったのか…と、悔やんでいた。<br />
干麗がたとえ、二人を愛していようと、二人の気持ちは変わらない。<br />
二人も干麗を、愛し続けるだけだ。<br />
そしていつか、どちらかを決めてくれる日が来ると、信じてこれた筈。<br />
そうだというのに…。<br />
詠柘は詩命を睨んだ。<br />
<br />
「君が詠柘を殺したから…！！」<br />
「詠柘…」<br />
「何が友情だ！犬は犬らしく、主人の命令を聞いていれば良かったのだ！！」<br />
「やめなさい、詠柘！然滝様の前なんだから！」<br />
「黙れ！貴様など、干麗の代わりにはならん！」<br />
<br />
愉藍の顔色が変わった。<br />
いつ誰が、代わりになったというのだ。<br />
何を勘違いしている。<br />
<br />
「全部、俺が悪いって…わかってるよ。」<br />
「ならば、絶交だ。」<br />
「…うん。わかった。」<br />
<br />
健気すぎる笑み。<br />
いや、笑みしか浮かばないというべきか。<br />
断る余地など、ありはしない。<br />
一番の罪人は、自分なのだから。<br />
それも良いだろう…。<br />
だが、描命は納得いかない様子だった。<br />
ずかずかと、詠柘に歩み寄る。<br />
<br />
「貴様一人で、何が出来るというんだ。ちーせぇころから、泣き虫で、いっつも詩命の後ろにひっついてよ…学力を手に入れ、成長したらこれか？自分が詩命の主人とでも言いたいのか？」<br />
「黙れ。」<br />
「詩命の親として、黙っていられるか！！」<br />
<br />
怒声に、詠柘の顔に、怯えが生じた。<br />
今にも泣きそうな表情。<br />
泣き虫詠柘の姿である。<br />
<br />
「詩命も詩命だ。全く、少しは反発せんか！」<br />
「だって俺…」<br />
「悔しくないのか？！お前、友を勘違いしておるぞ？！」<br />
「……。」<br />
「黙って受けとめる奴があるか！喧嘩の一つや二つ、したらどうなのだ？！でなければ、お前は辛いだけだ。父ちゃんはそんなの、認めんぞ！ッ…」<br />
「父ちゃん？！」<br />
<br />
左胸を押さえ、膝を折る。<br />
描命だけではなく、黒哮もであった。<br />
息が苦しい。<br />
心臓が痛む。<br />
長く居すぎたか…？<br />
然滝は頷く。<br />
<br />
「魂だけをこちらに飛ばした所為ぞ。肉体に問題はない。だが、あまり時間が無い。」<br />
「詠柘…！良いか？友を、大切にしなさい。私達は…詩命が産まれ、お前が産まれ、どんなに喜んだ事か…。お前達が産まれた日のことは…どんなに年月が流れようと、忘れまい。」<br />
「……。」<br />
「父は詠柘を、愛している…。詠柘は私の、珠偲の、皆の宝よ。だから…私の心から、離れてゆかぬでくれ…！」<br />
<br />
詠柘を抱き締めた瞬間、黒哮の姿が消えた。<br />
言葉を失い、詠柘は立ち尽くしている。<br />
愛している…？<br />
こんな息子だとしても、愛しているだと？<br />
詠柘は掌で、顔を覆った。<br />
これは綺麗事ではないのだ。<br />
彼の言葉は、愛なのだ。<br />
皆に対する、愛なのだ。<br />
愛の言葉なのだ。<br />
何故、今の今まで、つまらぬ意地を張り続けてきたのだろうか。<br />
<br />
「父さん…」<br />
「…詠柘のことは任せて、父ちゃんも早く行ってくれ。」<br />
「あぁ…わかった。」<br />
「そして、忘れて。俺たちのことは、何もかも…ッ！」<br />
「？！」<br />
<br />
心配しないで。<br />
大丈夫。<br />
詠柘はもう、大丈夫。<br />
俺ももう、大丈夫だから。<br />
悲しまなくていいから。<br />
悲しむ必要は、もう…無いよ。<br />
黒哮と、珠偲、そして描命の魂が、肉体へ戻された時、光と闇が、王宮を覆った。<br />
詠柘と詩命の痕跡が、硝子のように割れてゆく。<br />
墓も、遺品も、何もかもが消えてゆく。<br />
忘れるために。<br />
そして、皆の記憶からも、二人の姿が消えてゆく。<br />
部屋に居た紫鳳は首を振って、それを拒否していた。<br />
<br />
忘れるものか！<br />
忘れてたまるか！<br />
<br />
だが、仙の力には及ばなかった。<br />
そのまま倒れ、意識を失う。<br />
全てが割れ、その破片が空へ舞う。<br />
天へ舞う。<br />
やがて燃えつき、跡形もなく無くなる。<br />
光と闇は消え、広がるは朝焼けの空。<br />
美しい空だった。<br />
意識を取り戻した三人は、ただ茫然としていた。<br />
何故…こんな場所で？<br />
臨妾と梗巻の葬儀に出て…蛍珠や然滝と会い、それで…？<br />
こんなところで居眠りを…？<br />
三人は苦笑した。<br />
力なく、笑った。<br />
笑った瞳から、二、三滴の涙が、流れ落ちた…。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景 多事多悲編</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8%20%E4%BA%8C%E5%8D%81%E4%B8%89%E7%AB%A0</link>
    <pubDate>Sun, 27 Sep 2009 15:36:10 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/119</guid>
  </item>
    <item>
    <title>魎哮偲人景 多事多悲編 二十二章</title>
    <description>
    <![CDATA[四年と数か月。<br />
瞰国は何ら変わらぬ時を、流れていた。<br />
だが、黒哮や珠偲の中では、修羅とも呼べる日が、迫っている。<br />
臨国王、大巫女の死。<br />
もう、あまり時間が無い。<br />
そう思うだけで、珠偲は舞うことも出来なかった。<br />
既に、葬儀の招待状は来ている。<br />
見るだけでも憂欝だというのに…。<br />
だが、弱音弱気ばかりではしょうがない。<br />
彼女のために、舞も、曲も作ったのだ。<br />
勿論、王の為にも。<br />
心を強く、覚悟を決めなければ。<br />
二人に悲しい別れを、してほしくはない。<br />
出来れば明るい別れを、捧げられるのなら…。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「いらっしゃ～い！」<br />
「こらこら、臨妾…」<br />
「いらっさぁ～い！」<br />
「哮珠！」<br />
<br />
別れの日、今回は黒哮と珠偲のみが、臨国へ渡った。<br />
描命も当初の予定では、行くはずだったのだが、途中で滅入ってしまったのだ。<br />
しかし、この母娘のずば抜けた明るさは、相変わらずのようである。<br />
今日で別れだというのに、しんみりしているのは、自分達だけみたいじゃないか。<br />
黒哮と珠偲は苦笑する。<br />
<br />
「さぁさぁ、中に入って、楽しもうじゃないか！」<br />
「そうそう！」<br />
<br />
梗巻はそっと、黒哮に耳打ちした。<br />
二人は昨晩から、どうも興奮状態だという。<br />
何故こんな状態なのかはわからないが、元気なのは良いことだ。<br />
こんなにも元気なのに、何故…。<br />
中に入ると、哮珠が一人の男性に飛び込む。<br />
<br />
「黒哮様、彼は次期王だから、よろしくしちゃってねん。」<br />
<br />
見た目は、実に中性的であった。<br />
一瞬、女性なのではないかと思うほどに。<br />
<br />
「初めまして。戯鈴（ぎれい）と申します。今後は…お世話になると思いますが、どうぞよろしく。」<br />
「あぁ。よろしく。」<br />
<br />
握手を交わすと、中性的な笑顔を浮かべた。<br />
素直に、可愛らしい。<br />
奥に案内されると、広間が現われた。<br />
女官が喪服を着て、並んでいる。<br />
異様な光景であった。<br />
<br />
「さぁっ、日付が変わるまで、宴会じゃ！皆笑え！楽しめ！」<br />
<br />
女官達が、酒や料理の用意を始める。<br />
豪華な料理が並べられ、臨妾も上機嫌である。<br />
<br />
「これまでこうして生きてこれた…それだけでも、充分価値のある命だった。さぁ、乾杯をしよう。」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
夜空を見上げ、すっかり滅入っている描命に、紫鳳が蹴を入れた。<br />
態勢を崩して、振り向く。<br />
なんて面だ。<br />
自分の夫に、相応しくない顔だと、紫鳳は思った。<br />
こちらまで、滅入ってしまうじゃないか。<br />
珠偲や黒哮ほどではないが、彼も臨妾とは親しかったと聞く。<br />
今思えば、自分は言葉を、交わした事さえもない。<br />
臨妾という、一国の大巫女のことを、何一つ知らない。<br />
知らないから、描命の悲しみは伝わらない。<br />
先程の蹴を、取り消しにしたいと思った。<br />
悪いことをした。<br />
無神経すぎた。<br />
<br />
「何で、行かないんだよ…。会っとかなきゃ、後悔するよ…？」<br />
「……泣いちまうよ。」<br />
「泣いたって良いじゃないか！泣くのは…我慢するほうが辛いし、格好悪い！」<br />
「そうゆうもんか？」<br />
「そうだ！」<br />
<br />
描命は微笑む。<br />
微笑んで、その場から離れた。<br />
厩に向かい、飛馬を出す。<br />
今向かっても、まだ間に合うはず。<br />
描命は急いで、王宮を出た。<br />
腰に手を当て、紫鳳は描命の背を見送る。<br />
愛しい男の背は、何故あんなにも、格好良いものなのだろうか。<br />
<br />
「痺れるね。全く。」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
宴会とはいうものの、やはりこれは葬儀だ。<br />
食欲が、出なかった。<br />
酒を勧められても、飲む気になれない。<br />
せっかく、臨妾は明るく振る舞ってくれているというのに。<br />
<br />
「さぁ！二人とも、準備をしてくりゃれ！」<br />
「！」<br />
「もう、そんな時間なのですね？」<br />
「妾は楽しみでならぬぞ。」<br />
<br />
黒哮と珠偲は、顔を合わせ、中心に立った。<br />
上手く踊れるだろうか…。<br />
不安だった。<br />
けれども、臨妾がりりしい笑みを向けてくれる。<br />
それだけでも、充分安心感を得ることが出来た。<br />
ふわりと振り袖を舞わし、舞に入る体勢に。<br />
黒哮の二胡が、音を上げた。<br />
同時に、朱雀の声も、部屋に響き渡る。<br />
珠偲の体が、しなやかに動きだす。<br />
だが時に激しく、勇ましい舞。<br />
その美しさに、皆が釘づけになった。<br />
食べることも、飲むことも忘れ、見入っている。<br />
段々と、珠偲の顔にも笑みが浮かんできた。<br />
舞うことで、精神的に余裕を得ることが出来るのだ。<br />
気を紛らわすと言ってしまえばそこまでだが、舞に身を委ねることが出来るのは、踊り子の才能というものだ。<br />
そんな最中、城外に描命が降り立った。<br />
二胡の音が聴こえる。<br />
導かれるように、中へ。<br />
広間に入ると、最初に気付いたのは哮珠であった。<br />
笑顔で迎えてくれた。<br />
和やかな空気に、描命は少し、安堵の表情を浮かべる。<br />
続いて黒哮が、描命に気付いた。<br />
来たのか…。<br />
そんな顔を見せた。<br />
描命は立ったまま、舞を見守る。<br />
舞が盛り上がると、臨妾は立ち上がり、扇子を珠偲へ向かって投げる。<br />
扇子を手に取り、珠偲は舞続けた。<br />
見事だなと、梗巻も思わず呟く。<br />
ひらりひらりと舞う、花びらのように、美しい。<br />
この舞は、今まで作った中でも、最長であった。<br />
そうだというのに、珠偲の舞に、乱れる様子はない。<br />
完璧だった。<br />
そして、黒哮の演奏にも。<br />
だが、どんなに長くとも、終わりはやってくる。<br />
まるで…臨国の王、大巫女の、命のように。<br />
舞を終えた珠偲は、汗を拭き取った。<br />
その瞬間に、臨妾と抱き合う。<br />
<br />
「ありがとう珠偲！おぬしは最高じゃ！！妾は最高の最期を迎えられるぞ！」<br />
「大袈裟ね、もう。」<br />
「大袈裟なものか！！のう、梗巻。」<br />
「うむ。本当に、素晴らしい舞だ。臨妾にも、出来たのなら、と思う。まぁ、性格からして無理だがな。」<br />
「なんと！ひどい夫よのう！」<br />
「だが臨妾。生涯心から愛したのは、そなただけだ…。」<br />
「……。」<br />
「死しても、共に…妻として、傍らにいてくれ。」<br />
「…当たり前じゃ。」<br />
<br />
良い夫婦だと思った。<br />
一時は妾を作り、臨妾との関係は、崩れかけていたというのに…。<br />
この二人ならば、いつまでも共に居られることだろう。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
宴会が終わり、朱国風の庭園で、珠偲と臨妾は二人きりになった。<br />
満点の星空の下、二人はいつも通り、何気ない会話を交わしていた。<br />
思い出話も多く交じる。<br />
出会いは、臨妾が即位して間もなかった頃、挨拶で瞰国にやってきたのがきっかけであった。<br />
今と変わらぬ、明るく大らかな女性だった。<br />
そんな彼女に、珠偲は深く興味をわかせた。<br />
自分には無い部分を、沢山持っている。<br />
もっと彼女の事を知りたいと。<br />
それは臨妾も同じだった。<br />
不死の人間に、興味があったのだ。<br />
だが、不死であることを感じさせぬ、人間らしさというものに、臨妾は心底挽かれたのだ。<br />
恋に落ちた…というべきか。<br />
何度も話しているうちに、どんどん相手のことを知ることが出来た。<br />
自分しか知らぬ事も、沢山だ。<br />
友と感じるようになったのは、本当に気付かぬうちにであった。<br />
これが友なのかと、ある日突然、感じたのである。<br />
<br />
「不思議なものじゃな。」<br />
「本当に…不思議ですわ。」<br />
「妾達、出会って、良かったのう！」<br />
「えぇ。」<br />
<br />
手を握り、離れるのが名残惜しかった。<br />
臨妾の横顔を、月光が照らしている。<br />
この微笑みを、あとどのくらい見れるのだろう。<br />
<br />
「臨妾…冷えたのですか？」<br />
<br />
手が、段々と冷たくなってゆく。<br />
珠偲の問い掛けに、臨妾は答えない。<br />
だが、笑みは浮かんだままだ。<br />
<br />
「臨妾…？」<br />
<br />
バサッと、臨妾の背に、羽が生える。<br />
同時に朱雀の横顔が浮かんだ。<br />
朱雀の腕が、臨妾を抱き包む。<br />
羽を揺らし、臨妾の体は、そのまま倒れた。<br />
頭は珠偲の膝へ。<br />
目を閉じ、美しい死顔を見せていた。<br />
<br />
「あぁ…臨妾…。」<br />
<br />
綺麗よ…。<br />
一筋の涙を流し、臨妾の額に、接吻を落とした。<br />
これが…友の死。<br />
遠くから見守っていた黒哮と描命も、涙を流した。<br />
そして今、その傍らに居た梗巻が、同時に果てる。<br />
黒哮に支えられた亡骸。<br />
やはり、穏やかな姿であった。<br />
直後、上空で新たな朱雀が、王戯鈴と、大巫女哮珠の即位を告げた。<br />
場内は、静かにその時を迎えたのだった…。<br />
<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>魎哮偲人景 多事多悲編</category>
    <link>http://zinkei.blog.shinobi.jp/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8/%E9%AD%8E%E5%93%AE%E5%81%B2%E4%BA%BA%E6%99%AF%20%E5%A4%9A%E4%BA%8B%E5%A4%9A%E6%82%B2%E7%B7%A8%20%E4%BA%8C%E5%8D%81%E4%BA%8C%E7%AB%A0</link>
    <pubDate>Sun, 27 Sep 2009 15:28:32 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">zinkei.blog.shinobi.jp://entry/118</guid>
  </item>

    </channel>
</rss>